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閉経後の外陰部掻痒

 痛みやかゆみの程度は、軽度のものから眠れなくなるものまでさまざまです。

 かゆみ、痛み、乾き、ただれなどの訴えが多く、ヒリヒリ、チクチク、痛痒い、灼熱感などの言葉で表現されます。また、違和感、不快感などの漠然とした訴えも多いので、適切な問診が重要になります。市販薬の誤用で症状が長期に及んでいるケースも少なくありません。

 閉経後の女性においては、性感染症による痒みは少なく、外陰部周囲の皮膚粘膜の萎縮がおきるために、皮脂腺分泌物の不足、乾燥による慢性的なかゆみや不快感が出現します。外陰上皮内腫瘍、糖尿病やアレルギー性皮膚炎が誘引となることもあります。

 また、石鹸をつけてゴシゴシ患部をこすると症状を悪化させます。過剰な洗浄は、感染防御バリアを壊すことになります。

 検査は、問診後、かゆみの原因を発見・特定するため視診や内診、尿検査などを行うことがあります。原因が様々なので、それに応じた治療を行います。

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